「代わりがいないから」でやめられなかったバイト

「お願いだよ、今月も厳しいから、資格持ちの学生君しかいないんだ」という第一声から始まる店長の呼び声。

筆者は、このセルフガソリンスタンドで3年ほど勤務していた。当時男子大学生である。
こういったバイトを始めるに至った経緯は今となってはハッキリ覚えているわけではないが、とかく「楽」「給料がいい」という点に尽きたと思う。

嫌がらせは大丈夫?退職代行で仕事を辞める時の注意点や不安を全部解消します!

このガソリンスタンドは珍しいカフェ併設型の店舗であり、客は勿論、カフェで働くことをメインで考える学生バイトも多かった。
そんなこんなでうだうだと3年間勤めていたバイトであり、カフェ業務の賄いやら休憩時間の多さ、力仕事の少なさ、理系大学生の自身の都合に合わせてシフトに融通を効かせてくれたりと、これだけ聞けばあまりにもホワイトな職場である。

だが、ある時、ガソリンスタンド業務にてほぼ必須ともいえる「危険物取扱者乙種第四類」の資格、いわゆる「乙四」を取得してから状況は一変する。
勤続三年目の始まりを迎える頃、私が以前から取得を頼まれていた「乙四」資格を手にすると、打って変わったように店長は私のシフト融通を効かせず、一方的にシフトを組むように変わった。当時三年生であった私は、学業面や様々な問題からバイトの数を少なくしようとまで考えていた。
にも関わらず、店長は「資格持ちの学生は君しかいない」と、無理を押し通そうとしてくる。当時、人の頼みを無碍に出来ない私はズルズルと勤務を続ける事となる。

後の事は想像に難くないだろう。学業面に大幅な支障をきたし始めた私はついぞ三年目にこのバイトを退職した。
その時の店長が掛けてきた声は「みんな頑張ってるんだから我儘言わないで」である。どっちがヤバい事をしているのか、もう少し自覚を持ってほしい。

因みに先日その店を通りがかったが、平気で経営していた。なんなんだか。
嫌ならNOと言える胆力を、みな持つべきである。

以上